鳥さんのぶらり遊覧

鳥頭が訪問した場所の紹介

61.Monomon展(妖怪書家・逢香)

【訪問日】
2024.3.17(日)


【今回の訪問先】
『Monomon展(妖怪書家・逢香)』


【所在地】

大阪府大阪市西区江之子島

 

【滞在時間】
34分


【概要】

古来、妖怪や化物たちは書物や絵巻にも多く登場し、人間の暮らしと密接な関係がありました。 令和の時代にも姿や形を変えた妖怪や化物たちは私たちの近くにいるはず。人間にとって“都合のいいモノたち”との共存を目指し、それらを受け入れたり、抗ったりと様々な感情を抱いて過ごしているのではないだろうか…。 そんな想像をしながら筆を持ち、和紙に墨で書いています。今回の個展では全体の半分ほどが新作です。寂寥感のある書作品が多い中、和風の掛軸でPOPでアメリカンな表現など妖怪書家としての挑戦も。個展のタイトルはモノクロモンスター、略してモノモン!SDGsなんて綺麗な言葉がなくても妖怪や化物たちは実行中!今回も風刺、風刺な作品たち。墨や妖怪と戯れにお越しください。
(公式サイトより引用)


【感想】

奈良市観光大使として現在話題となっております「妖怪書家」逢香先生。今回はその個展が開催されているという事で、中之島へと訪れました。

 

流石は逢香先生、入口は華やかに彩られており、某ライオンちゃんが横たわっておりました。

 

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実際に個展の方も大盛況でして、少々会場が窮屈な様に感じました。

 

入場早々に目に飛び込む一枚。

「I am a 妖怪書家」

そうです、貴方こそが妖怪書家の大先生でございます。

 

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会場内では妖怪に彩られた絵画が多かったですが、「長谷寺」や「大台ヶ原」などの奈良の名所に関する絵画もあったのが嬉しく感じました。

個人的には「日本語」を題材とした作品も逢香先生の特長だと感じておりまして、その面白さに何度も会場を回ってしまいました。

 

逢香先生の絵画といえば「黒」と「赤」が印象的だと思います。

繊細な墨画に、鮮烈な赤が咲く。この対比が心に響く様に、私は感じます。

 

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強烈なメッセージに満ちた表現もまた、印象に残ります。

こちらの一枚、化け蛸を題材とした作品かと思いきや、よくよく観れば化け物はペットボトルを捨てて海を汚す人間という作品でした。

実は、この絵画の周囲には網に絡まったペットボトルが添えられておりまして、その構図に気が付いた時には思わず声を上げてしまいました。

 

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絵画によっては材料に「牛乳」が使われていた物もあり、本当に逢香先生の作品は興味深いです。

そんな事を考えながらもう一度回っていると、逢香先生ご本人がおられて驚きました。昨日にギャラリートークをしておられたのは知っておりましたが、本日も来訪されているとは思わず、目を疑ってしまいました。

折角の機会なので、勇気を出して少しだけお話をさせて頂きました。本当に、この日は鑑賞に来て良かったです。

 

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余談ですが、鳥頭は『中之島美術館』で開催されていると勘違いをしておりまして、会場にて間違いに気が付いた時は本当に焦りました。

この後の予定もあったので、本当の会場が近いと分かった時には安心の溜め息が零れました。

 

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お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します!
- See you next place ! -