鳥さんのぶらり遊覧

鳥頭が訪問した場所の紹介

54.大和三山回遊(耳成山-天香久山-畝傍山)

【訪問日】
2023.12.10(日)


【今回の訪問先】
大和三山回遊(耳成山-天香久山-畝傍山)』


【所在地】

奈良県橿原市

 

【標高】
199.2m(畝傍山)


【走破距離】
10.4km


【走破時間】
4時間15分42秒


【平均速度】
2.44km/h


【概要】

奈良盆地中央にぽっかりと浮かぶように並んでいる。北に耳成山、東に天香久山、西に畝傍山で、いずれも高さ200mもない小さな山だが、姿が美しく、神話や伝説が豊富である。古代の人々は畝傍山を女性、他の2つの山を男性と考え、畝傍山をめぐって耳成山天香久山が争ったという話が伝えられる。

平成17年に名勝指定されました。そして、大和三山に囲まれるように、日本で初めての本格的な都であった藤原京の藤原宮跡があります。
万葉集では、中大兄皇子大和三山の争いを詠んだ有名な歌が残されています。
(公式サイトより引用)


【感想】

週末から過ごしやすい気候に移り変わったこともありまして、今回は大和三山回遊に赴きました。

 

中和幹線道路を進みまして、まずは『耳成山』にご挨拶をして、登頂を開始致します。

 

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「山口神社」という名称をよく見掛けるとは思っておりましたが、「山の口」という意味があったことに、初めて気が付きました。「大和国六所山口神社」「十四所山口神社」という総称がある様でして、今後の活動の参考にしようと思います。

耳成山には遊歩道もありまして、全体的に穏やかで登りやすい道となっておりました。

また、頂上には明治天皇様由来の記念碑が建立されておりました。

 

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大和三山に共通することですが、小さな山の為に視界は限られますが、木々の隙間から覗く景観は素晴らしいですね。

また、各々に歌碑が建立されていることも特長的だと感じます。

 

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麓では紅葉が彩やかに色付いておりました。

 

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次に訪れたのが『天香久山』です。

登山口が通行止めになっていた為、今回は「月の誕生石」の方から登っていきました。

最初は困惑を致しましたが、この経路は正解でした。神秘的な光景に出会え、偶然に感謝を致しました。

 

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一度山を降りまして、「天香山神社」にご挨拶。今度は頂上を目指します。

 

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山頂では「国常立神社」へとご挨拶。

この日は本当に素晴らしい天気で、遠くの山々がよく見えました。

 

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天香久山』は大和三山の中でも特に神聖視をされておりまして、下山道には「伊弉諾神社」「伊弉冊神社」「天岩戸神社」と、荘厳な御祭神が並んでおりました。

 

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余談ですが、下山後は「日本一のみたらし団子」に遭遇致しました。お店で搗かれたお餅を、注文してから目の前で焼いて頂ける手厚い対応。歓談を楽しんでいると常連さんが来店されたのですが、焼き立ての香ばしさが楽しみで通っていると、笑顔で語っておりました。

 

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最後は『畝傍山』となります。まずは「橿原神宮」へとご挨拶をさせて頂きまして、登山道へと向かいます。

 

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畝傍山』は大和三山で最も標高が高い山となります。岩肌が露になった箇所が多く、三山の中では特に険しい山道であった様に感じました。

 

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本日最後の登頂。『畝傍山』は元々「山口神社」の社殿が頂上にあった様でして、その石碑が建立されておりました。

街の様子が一望出来る景観からは、奈良のこれからの発展を想像させる力が感じられました。


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鳥頭が訪れた時間は西日が美しく、この景観を楽しもうと登山者の方々が続々と集まっておられました。

下山道でも陽が差し込む様子が幻想的で、本日のルート構築は大成功だったと嬉しくなりました。

 

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最後に「畝火山口神社」へご挨拶をして、今回の遊覧は終了とさせて頂きます。

 

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登山と評するには物足りないですが、三山それぞれに特徴がありまして、回遊として評するならば非常に満足度が高かったです。

山々の様相もありますが、町並みの違いも楽しめ、改めて橿原市の趣深さを感じられました。

 

折角なので「橿原神宮」にて来年の歳神様にもご挨拶をして参りました。

鳥頭と、その周囲の理解者。

そして、ご高覧を頂いております皆様。

すべての方にとって、来年は飛躍の年になります様に。

少しばかり気が早いですが、お祈りをさせて頂きました。

 

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お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します!
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53.菊花巡り(長谷寺-大神神社-橿原神宮)

【訪問日】
2023.11.5(日)


【今回の訪問先】
『菊花巡り(長谷寺-大神神社-橿原神宮)』


【所在地】

奈良県桜井市-橿原市

 

【標高】
248m(長谷寺)


【走破距離】
21.8km


【走破時間】
13時間43分


【平均速度】
1.59km/h

 

【概要】

長谷寺は、1年を通してさまざまな花が楽しめる「花の御寺」として知られていますが、この時期に境内で咲く花があまりありません。
そこで寺では、今月7日から始まった国宝の本堂の特別拝観に合わせて100種類、500鉢の菊の鉢植えを本堂近くの参道に並べる催しを「菊回廊」と名付けて始めました。

七五三シーズンの到来と共に、大神神社の境内では奈良県菊花連盟の方々よりご奉納の菊花の展示が開催され、見頃を迎えています。
今回で70回目を数えるこの展示は昭和29年より始まり、毎年白や黄色の見事な菊が大輪の花を咲かせ、参拝者や山の辺の道ハイカーの方々の目を楽しませてくれています。

菊花愛好者が丹精込めて育てあげた見事な菊花を橿原神宮内で展示します。
展示された菊の花はすばらしく、太陽の光に照らし出された様子は訪れた人びとの目を楽しませてくれます。
菊花品評会の出品は、総合花壇、3本立ち花壇、懸掛および盆栽、ダルマ花壇、福助、銘花などの部門で競われます。

(公式サイトより引用)


【感想】

今回は紅葉が訪れる前に、菊を楽しみに奈良の各所を巡りました。最初に長谷寺へ向かい、折角なので朝の勤行へと参列させて頂く事と致しました。

少し計算が狂いましたが、未明の長谷寺・初瀬街道の景観を楽しむことが出来ました。

 

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改めて長谷寺を訪問。今度は門も開いておりましたので、回廊を進んでいきます。

 

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受付を済ませると、本堂舞台にて朝のひとときを楽しみました。山向こうの空が染まりゆく様子には、ある種の感動を覚えますね。

 

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時間も近付いたところで、いよいよ勤行の説明が始まります。ここから1時間、鳥頭は新しい経験を得ることが出来ました。

 

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勤行が終わると、境内を回らせて頂きます。

一般の入山が始まる前の長谷寺をぶらりと歩いていると、独り占めにした様な贅沢さを感じてしまいます。

 

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最も楽しみにしていた気回廊だって独り占めです。

 

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長谷寺を満喫した後は、周囲の寺社を周りながら門前町を歩きます。

 

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ふっと目を向ければ、長谷寺の美しさが目に入る。

本当に素晴らしい町です。

 

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離れるのが惜しいですが、初瀬街道を後にします。

本日も奈良は晴天で、少々陽射しが暑く感じました。

 

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次の目的地は大神神社です。

この日は桜井市のウォーキング大会が開催されていた様で、偶然にも参加者の皆様と道中を共にしました。

 

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大神神社では菊花展を満喫。折角なので参拝記念パネルもカシャリ。

 

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この日は偶然、奉納酒の展示祭も開催されておりました。前後から集まった名酒が並ぶ様子は圧巻です。出来れば味わいも楽しみたいですね。

 

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日本語の光景が忘れられず、直売所にて自家製干し芋を購入。後日、アテにして楽しもうと思います。最後に大鳥居へと一礼して、次の目的地へと向かいます。

 

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ここで少し寄り道。藤原宮跡のコスモス園が話題になっておりましたので、立ち寄らせて頂きました。

美しい山々を背景に咲き誇る様子に、暫し見惚れてしまいました。

 

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最後の目的地は橿原神宮です。

この日は橿原公苑にて各種スポーツ大会が行われておりました。学生達の熱い姿勢に当てられ、深い郷愁に駆られてしまいました。

 

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橿原神宮では菊花の品評会を拝見。こちらは種類が多く、それぞれに異なる華やかさが感じられました。

 

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花々を楽しんだ後は、最後に瑞鶴之碑へと黙祷。深田池では鴨さん達が護国の遺志を継ぐ様に艦隊を組んでおりました。

 

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今回は丸一日、花見物を楽しみ。折角なので、奈良で最も人気のある逸品、だんご庄の御団子を最後に頂きました。

やっぱり鳥頭は「花より団子」かもしれませんね。

 

甘過ぎず

風味の効いた

古都の味

 

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お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します!
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52.法隆寺特別ライトアップ

【訪問日】
2023.10.23(月)


【今回の訪問先】
法隆寺特別ライトアップ』


【所在地】

奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内


【走破時間】
10分


【概要】

日本で初めて世界文化遺産に登録され、今年登録30周年を迎える法隆寺。国宝・南大門では、歴史的な造形美を引き立てるライトアップと、プロジェクションマッピングを実施。南大門の両端にそびえる土塀には、日本らしさを感じることができる秋の情景を描き、幻想的な夜を演出します。法隆寺の参道を象徴する松林は、ネイキッドならではの繊細なライトアップと音楽が包み込み、ダイナミックで荘厳な世界が広がります。自分自身も光の演出に加わることができる参加型アート『NAKEDディスタンス提灯®︎』とネイキッドのデジタルアートで秋の法隆寺を彩ります。
(公式サイトより引用)


【感想】

夜歩きで訪問させて頂きました法隆寺のイルミネーションがあまりにも素晴らしかったので、急遽こちらにて紹介をさせて頂く事に致しました。

法隆寺の南大門を、デジタルアートが彩ります。

 

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門までの道のりも実に華やかで、ひと足先に紅葉が訪れた様です。受付にて、これまた彩やかな提灯をお借り出来ます。

 

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『NAKED』様による光の演出「秋彩紅葉」

奈良県の秋の演出に朱雀を選ぶ。いいセンスだ。

映し出す。南大門をひらひらと、それは舞い散る紅葉のように。

 

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南大門を彩る土塀の演出は、鳥頭が確認した所は全四種。いずれも美しい秋の様子を映し出し、目が離せませんでした。

 

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秋のお祭りが各所で催された事もありまして、稲穂が揺れる豊穣の秋の様子が、鳥頭としては心に染み入りました。

ライトアップは11月の第一日曜日まで楽しめまして、今週土曜日にはアーティストによる演出を楽しめる他、五重塔や中門のライトアップも楽しめる様です。

 

音楽と光の幻想的な演出。皆様も是非、機会があれば肌身で感じてみてください。

 

お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します!
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51.ニジゲンノモリ(淡路島公園)

【訪問日】
2023.10.14(土)


【今回の訪問先】
『ニジゲンノモリ(淡路島公園)』


【所在地】

兵庫県淡路市楠本

 

【走破時間】
8時間22分


【概要】

画面や紙面を前に、一人屋内で楽しむことが多いアニメや漫画にゲーム。これら”二次元コンテンツ”の世界観を、五感を使い、体を動かしながら体験できる、純日本産のアニメパークです。”画面や紙面が森全体に広がる場所”だと思ってください。 最新テクノロジーを使用し、まるで作品の中へと迷い込んだ錯覚を起こす幻想的なアトラクションや、二次元コンテンツの世界観を踏襲したアクティビティなど、アニメをはじめとしたクールジャパンコンテンツへ”新しい価値”を付加した、ここにしかない”二次元体験”をお届けします。
(公式サイトより引用)


【感想】

今回は友人と一緒に『ニジゲンノモリ』へと、自然と二次元を堪能しに赴きました。

朝からバスに乗ると淡路島公園へ。高速バスも淡路島も久しぶりだったので、鳥頭さんはこの時点でワクワク状態でした。

里の方々がお出迎え。流石は忍者、あっという間の到着ですね。

 

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公園に到着すると、まずは園内をぶらぶらと散策します。山の景観が美しいですね。あちらの山は赤黒く色付いております、丘陵の形も何だか不思議ですね。

 

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まさかの巨大生物にびっくり。

 

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藤の花に護られた場所にて里に伝わる文書を受け取ると、とある潜入任務から先に承ります。森林浴を楽しみに来たはずが、鳥頭と友人の元へ様々な難題が舞い込みます。

 

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潜入任務のバックアップを務めて下さる、心強い熟練者の皆様。

 

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何とか任務を遂行すると、ランチタイムに突入。鳥頭歓喜、まさかの神引き。海坊主先生のランチボックスも実に美味でした。

 

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ランチタイムに『ぎゆしの』にも遭遇。至福のひとときです。昼食を済ませると、宝を求めて駆け回ります。

 

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秘密を解き明かした頃には、夜の帳が降りておりました。ここからは刀鍛冶の里を目指します。

 

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夜の帳が降りて尚、探究を続ける鍛冶師の皆様。

 

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里の夜は幻想的で。その終着点にて、鳥頭は「評価」を頂きました。

 

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これにて『森林浴』は終了致しまして、ここからは摂州への帰還に奔走する事となります。夕方からの荒天には辟易と致しましたが、帰路は予定より快調な旅路となりまして、無事に我が家へと帰り着く事が出来ました。

 

帰路にて本日の戦利品を取り出し、我知らずにっこり。素晴らしい旅となりました。

 

お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します!
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50.吉野郡(芦原トンネル-金峯山寺)

【訪問日】
2023.10.8(日)


【今回の訪問先】
『吉野郡(芦原トンネル-金峯山寺)』


【所在地】

奈良県吉野郡

 

【標高】
362m


【走破距離】
13.8km


【走破時間】
5時間34分


【平均速度】
2.48km/h


【概要】

「トンネルを抜けるとここは大淀町だった!」

吉野郡の玄関口として、古くから商工業が栄えた町『大淀』は、梨やお茶などの生産地としても有名です。

金峯山寺吉野山の尾根上に高くそびえる。飛鳥時代修験道の開祖、役行者によって開かれた。
安土桃山時代の再建である現在の堂宇は、木造古建築としては東大寺大仏殿に次ぐ大きさを誇る。
本尊は3体の蔵王権現。いずれも高さ7mの巨像で、国内最大級の厨子に納められた秘仏

(公式サイトより引用)


【感想】

今回は遂に奈良県の隠しエリアである、吉野郡へと赴きました。改めて調べてみるとトンネルを利用する経路しかなく、まさに山脈に隠されたエリアだと実感しました。

高市郡高取町から芦原トンネルを抜けると、吉野郡大淀町へと到着します。ちゃんとトンネルには歩行者用通路が設定されておりました、年間利用者がどれだけおられるのか、非常に気になります。

「トンネルを抜けるとここは大淀町だった!」

本日の鳥頭も、胸のどこか奥で呼ばれていて、ここに来たのかもしれませね。

 

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まずは道の駅『吉野路大淀iセンター』にて朝食を摂らせて頂きます。

 

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農家の方が開店に向けて搬入に来られておりまして、日頃の食に改めて感謝の念を抱きました。

169号線沿いに南下を始めると、田園風景が広がります。写真では分かりにくいですが、朝靄がかかった御山の姿も実に美しいです。

 

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吉野川にぶつかると線路沿いを進んでいきます。

本当に美しい川面で魅入ってしまいます。川向うには酒蔵さんの御姿があります、鳥頭の大好きな花巴さんの家紋に心が踊りました。

柿も見事に色付いており、景観に彩りを与えますね、美味しそうです。

 

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俚美のモニュメントを拝見して上市橋を超えると、『吉野神宮』の一之鳥居へと到着致します。

途中には材木に関した工業施設が並び、町の特産物を感じさせました。

 

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いよいよ、下千本に向けて吉野山を登っていきます。ふっと町へ目を向けると、山々の景観が美しいですね。

まずは吉野神宮へと到着、参詣をさせて頂きます。

 

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参道を抜けると、大鳥居と拝殿が迎えて頂きます。手水舎には彩り豊かな折り鶴が添えられており、魅入ってしまいました。

 

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本殿には関係神社の家紋が描かれた旗が立てられておりまして、非常に興味深く感じました。

ご挨拶をさせて頂くと、折角なので厄割玉に挑戦。

「不撓不屈!」

 

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最後に一礼すると、再び吉野山へを登ります。

『下の千本』に到着すると、鳥頭はごんたくんに出会ってしまいました。

改めて考えてみると、吉野という土地には本当に様々な名将達が集いますね、日本芸能を愛する鳥頭としては、そういった意味合いでも興味が尽きない地域であります。

しかし、いがみの権太がこんなに可愛いらしい姿になるとは…「内待、六代、維盛弥助、いがみの権太が生け捕ったり!」

 

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下千本からの景色も本当に素晴らしく、こいつぁまさに「絶景かな、絶景かな!」

 

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景色も楽しみながら登っていくとケーブル駅の商店街に到着致します。やはり柿の葉寿司が人気な様でして、朝から柿の葉寿司を求める声で賑わっておりました。

 

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日本三大鳥居のひとつ『銅の鳥居』をくぐり、再び登り道を進むと、待望の『金峯山寺』に到着です。

この日の仁王門は修理工事中でした、残念。

この日は『千人結縁灌頂会』が催されており、大変な賑わいでした。

 

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吉野神宮跡』『仏舎利宝殿』へとご挨拶をすると、最後に『脳天神社』へと向かいます。

 

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長い階段を下っていくと『狐忠信霊碑』がありまして、更に下ると『脳天神社』へ到着となります。

 

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本殿に参詣をさせて頂くと、本日の目的は達成となりました。『脳天神社』では龍神様が印象的でして、豊かな水流もあって水神信仰の様子や感じられました。

 

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ここからは余談ですが、下山道は山水も流れており、特に自然が美しく感じられました。

帰路では222号線を通ったのですが、山からの景観がとても素晴らしかったです。

 

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お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します!
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49. 楠公矢除身替観音寺-葛木坐火雷神社

【訪問日】
2023.9.24(日)


【今回の訪問先】
楠公矢除身替観音寺-葛木坐火雷神社


【所在地】

奈良県香芝市-奈良県葛城市


【走破距離】
12.8km


【走破時間】
3時間59分5秒


【平均速度】
3.21km/h


【概要】

楠公矢除身替観音寺。

詳しい創建年は不明ですが、寺伝によると建武年中(1334〜36年)に一宇を建立し、河内国芹生谷に祀られていた観音像を当寺へお迎えしたとされています。

また当寺は「身替り観音」で知られますが、由来は、元弘元年に楠木正成がこの地へ身を隠すことになり、そこに坂田真之亟が正成公を討ち取りに攻め現れ、1本の矢が正成公の胸を貫いたが、不思議に一滴の血潮も流れず、何の傷痕もなかった。正成公は観音寺の本尊へ拝すると、観音像の左胸から血が赤黒く流れていた。

上記の伝えから「身替り観音」や「矢除観音」と呼ばれるようになりました。

近年では特に交通安全、病気平癒等にご利益があるとされ多くの方が参拝されています。

 

葛木坐火雷神社

俗に笛吹の宮といわれるこの神社は「延喜式神名帳葛木坐火雷神社二座とあり、忍海郡の古社。県内にあった古社の中でも官幣大社級。
祭神は火雷神と笛吹連の始祖天香山命火雷神火之迦具土神ともいい火の神。天香山命石凝姥命ともいわれ、天照大神が天の岩戸にかくれたとき、天香山の土を掘って鏡を作り、竹で笛を作って吹き鳴らした、と神話に伝えられている。古代、王朝の笛師をつとめた笛吹連がこの地に居住、天香山命を自家の祖神として祀ったのが始まり。
本殿の北西には横穴式石室に家形石棺を安置した径25mの円墳があり、笛吹連の祖建多折命の墓であろうといわれてる。(公式サイトより引用)


【感想】

今回は以前から気になっていた寺社へと参詣。

まずは楠木正成のエピソードで有名な『楠公矢除身替観音寺』へと脚を向けます。

『屯鶴峯』までは訪れたことがあるのですが、今回初めて『関屋駅』を訪れました。

 

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山間部の住宅地を抜けて行くと、身替観音様へと到着します。決して大きくは無いお寺でしたが、丁寧に整えられており、非常に心穏やかになれる場所でした。

 

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絵馬を拝見すると、流石は楠公様に縁あるお寺ですね。折角なので八十八ヶ所めぐりもさせて頂きました。

 

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ぐるりと詣らせて頂くと、最後に社務所にて切り絵御朱印を頂きます。

お話上手な大黒さんで、再び世間話にお伺いしたいと感じました。

 

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身替観音寺を後にすると、暫く国道沿いを進みます。この辺りは国道でも高度があり、景色が素晴らしいですね。

写真の向こう側に『屯鶴峯』と、ダイヤモンドトレイルの入り口があります。いずれは挑戦してみたいですね。

 

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国道を進んでいると、ジョギングやウォーキング、サイクリングを楽しむ方に幾度も遭遇しました。

この日は気候も良く、本当に運動日和でしたね。

 

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立派な御山が見えたところで、葛城市に到着です。

市中では彼岸花が綺麗に咲いておりました。

花見物に参られているのか、道の駅『ふたかみパーク當麻』も賑わっている様子でした。

 

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そのまま国道沿いを進み、當麻寺を通過。道中ではだんじり祭の告知がされておりました。

 

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道の駅『かつらぎ』で軽く休息を取り、更に国道沿いを進みます。こちらも大変な賑わいで、やはり大阪から参られた方が多い様でした。

ここから更に山手へと進みます、本当に景色が素晴らしいです。

 

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奈良の名店『梅乃宿酒造』様に一礼。

 

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住宅地に入ると、次の目的地である『葛木坐火雷神社』へと到着です。

こちらも大きくは無い神社ですが、苔が非常に綺麗でした。

 

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こちらに神社に詣らせて頂いた目的はこちらです。

日露戦争記念の加農砲。やはり火雷神様が祀られている事が奉納の由来なのでしょうか。

私以外にも加農砲を見学に来た方が散見され、結構な賑わいとなっておりました。

 

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加農砲を堪能すると、改めて本堂へとご挨拶に伺います。

改めて見回しても本当に苔が美しく、木漏れ日の差し込みもあって心が澄まされる空間です。

 

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最後に一礼をさせて頂くと、こちらの神社にも彼岸花が咲き誇っている事に気が付きました。

艶々と鮮やかな赤色は、何度見ても心惹かれるものがありますね。

 

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お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。
次回も宜しくお願い致します!
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48.宇陀市・室生寺(大和朝倉駅-室生口大野駅)

【訪問日】
2023.9.17(日)


【今回の訪問先】
宇陀市室生寺


【所在地】

奈良県宇陀市

 

【標高】
670m(唐戸峠)


【走破距離】
31.5km


【走破時間】
10時間59分5秒


【平均速度】
3.2km/h


【概要】

宇陀市は、平成18年1月1日、宇陀郡の旧大宇陀町・旧菟田野町・旧榛原町・旧室生村の4か町村の合併により誕生しました。
宇陀の地は、古くから「古事記」「日本書紀」等の歴史書のなかに記載がみられ、神武伝承の舞台としても知られています。また「万葉集」では柿本人麻呂の「かぎろひ」の歌等にも詠まれており、これらのことから古代における王朝との関わりをうかがうことができます。

室生寺奈良時代末、東宮(のちの桓武帝)の病気平癒を願った興福寺の僧賢憬(賢璟)が創建。現在の寺観を整えたのは賢憬の弟子修円といわれる。その後、一時衰退したが、江戸時代元禄年間に5代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の庇護を受け再興された。このころから、同じ真言宗で女人禁制だった高野山金剛峰寺に対し、室生寺は女人の参詣を許可。そのため女人高野と呼ばれ、女性の信仰を集めた。境内には柿葺きの金堂(国宝)や弥勒堂(重要文化財)、檜皮葺きの本堂(国宝)などが散在。金堂には、本尊釈迦如来立像(国宝)をはじめ、十一面観音立像(国宝)など木造の貞観仏5体が安置されている。このほか、弥勒堂の釈迦如来坐像(国宝)などの優れた貞観仏が伝わる。(但し、弥勒堂は2017年7月20日から2019年3月末(予定)まで全面改修工事により参拝できません)屋外に立つ古塔としてはわが国最小の五重塔(国宝)(高さ16m)は、1998年の台風で大きく損壊したが、現在は修復されている。塔の左の道を登ると御影堂(重要文化財)のある奥の院がある。シャクナゲやモミジが境内を美しく彩ることでも有名。(公式サイトより引用)


【感想】

今回は次なる挑戦として、宇陀地域の室生寺へと脚を向けました。前日の夜から出発して『大和朝倉駅』のロータリーにて朝食を摂ると、宇陀市を目指します。

 

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最初に桜井市の忍阪区を通過するのですが、この時に対面した朝焼けが実に見事で感動致しました。

雲が山頂に掛かり、この景観だけで挑戦の価値があったと心から思いました。田園風景も実に美しく、奈良の良さに改めて気付かされました。

 

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感動とやる気に満ちたスタートでしたが、大宇陀町に入ったところで早くも後悔します。

予想はしておりましたが急勾配な国道、汗を冷やす濃霧に謎の大樹のシルエットと、鳥頭は異次元に迷い込んだ事を確信致しました。

 

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人里に辿り着くと高山右近の碑と沢城跡を拝見。

 

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ここから暫くは農道、山道を進んで行きます。

 

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たまたま見付けた資料館は事前予約制でした、残念。

 

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途中で直売所を発見。おばあちゃんのトマト、甘くてとっても美味しかったです。

 

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この次に赴いた『仏隆寺』にて、彼岸花を鑑賞させて頂きました。

ちなみに、特に掲載はしておりませんが道行きで幾つかの名所にも簡単に拝観をさせて頂いております。

 

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ここから室生古道を経由していくのですが、清水が流れる苔むした石畳には、柳生街道を彷彿とさせるものがありました。

 

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室生古道を越えると、いよいよ室生寺が目前に。

山上から見下ろす旧室生村は、まさに雄大でした。

 

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自然に溢れ、農村地帯が広がる山上に比べ、室生寺周囲の河川部には観光区域が広がっているのが何とも興味深いと個人的には感じます。

 

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ここで漸く女人高野『室生寺』さんに到着となります。

 

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下山中にも感じておりましたが、室生という地域は荘厳です。

眼前に聳える石階段に慄く方も散見されました。

 

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それだけに、奥の院からの景観は息を呑むものがありました。結構な汗も零れ落ちておりましたので、境内にて暫く腰を下ろしておりました。

 

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下山後は室生口大野駅へと向かいます。

県道28号を通るのかと思いきや、自然歩道を経由する事となり、少々圧倒されました。

 

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自然歩道を抜けると、いよいよ駅前へ。

眼前に広がる宇陀川が美しく、心が洗われます。

 

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大野寺にご挨拶をすると、駆け足で駅へと向かいます。本数が少ないことを危惧していたのですが、後から調べると大阪線に位置する為、結構な本数が出ていたのですね。

 

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帰路では疲労もあり、ぐっすりでした。

予想を上回る関門の数々に流石に疲労困憊となりましたが、充実感もひと塩でした。

今回は絵葉書と、健脚祈願のわらじ守を購入。

 

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伊賀国にも肉薄し、残すは紀伊国方面のみとなりました。これだけ歩みを進めても、未だに吉野郡に挑む自信は得られません。

最後の到達点は、長い挑戦になりそうです。

 

お立ち寄り頂きまして、ありがとうございました。

次回も宜しくお願い致します!
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